アスペクタは1987年熊本県が県民の文化施設として阿蘇南外輪山の大自然の中に設置した世界最大級の野外ステージです。
"アスペクタ"とは世界の『アソ』の景観の中で体験する『スペクタクル（壮大な光景・景観）』という意味の造形語で、その設計理念のユニークさ・規模の壮大さはもとより、どこにも比較できない雄大な自然の中での新しい地域文化の創造を目指しています。

そして、26年前のこの地で最初に行われたのが、当時国内初のオールナイト野外ロックフェス、「BEATCHILD」。佐野元春、尾崎豊、BOOWY、ハウンドドッグ、白井貴子、ブルーハーツなど当時の日本のロックシーンで最高峰のメンバーが阿蘇に集結し、７万人を超える若者を熱狂させました。見渡す限りの大草原に、牧草と牛たちが見守る中、予定外の豪雨が、12時間のオールナイトイベントを地獄のような環境に追い込み、史上最悪で最高のイベントとして記憶に刻まれたのです。

多くの方に、「日本のロック史の奇跡が、九州から生まれた」という誇りを伝え、さらなる九州のパワーへと変えていってもらいたいという願いを込めこの開場を選びました。